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文芸部

2020.05.23

文芸部

第4回 リレー小説

みなさんこんにちは。今回のリレー小説で四番目を担当しましたルルです。
初めてのリレー小説なので緊張しましたが、誰かと作品をつくる状況は一人でつくるよりも楽しかったです!
小説以外もかけるので「文芸部に興味あるけど小説はな‥」という方でも大歓迎です。お待ちしています!

柚月の地下室は入ってみると広くトイレもお風呂も完備されていて、部屋ではなく一つの家として住むのが可能なほどだった。
ぼくは一人で工事期間が一年と長い理由に納得していたそんな時
「それ、ギターだろ?」
という声がした。声のする方を見れば亮さんが興味深々にぼくのギターケースを目を見開いて見つめながら話しかけてきていた。
「ギターですよ」
ぼくはケースを開けなから亮さんと会話をしていると、柚月から横槍が入った。
「瑞樹ギター弾いて! 私歌いたい!」
「歌いたいって……まずはご飯でしょ」
そう言われてお腹が空いていることに気づくと一気に空腹が襲ってきた。
つみあげられた缶詰からいくつか取って食べた。苦手な魚もペロリと食べれて空腹は最高の調味料と言うがその通りだなと痛感する。

次の日起きるとナミさんは一人でご飯を作っていた。
「おはよう瑞樹くん。よく眠れた?」
「はい。寝袋想像以上に気持ちいいですね」
頭をかきながらぼくが言えば、ナミさんは「そうね」とほほえんで相槌をうってくれる。ナミさん落ち着いてて安心感あるなあ。
そんなことを思っていると亮さんも起きてきた。
「二人とも早いな。あとはゆずだけか」
「そうね。もうご飯できたから起こしてくれる?」
ナミさんがそう言うのでぼくは柚月のもとへ行き「起きろ。朝だぞ」という声とともに揺すってみるが一向に起きる気配はない。柚月は朝弱かったなと思い出し最終手段に出る。
「柚月起きないとカラオケ今後一切禁止だぞ」
そう言った瞬間柚月は千切れるぐらいの勢いで寝袋のチャックを開け、ぼくより先に椅子に座っていた。カラオケ好きの限度超えてるだろと思いながら、ぼくも椅子に着席した。
「すごい豪華! ナミ姉食材保存してたっけ?」
「たくさんあったよ。ほら、あそこに」
ナミさんが指を指した先には昨日食べた缶詰が置いてあった。
「どれも美味いな。缶詰で作ったにしては大したものだな。お前たちも食べたらどうだ。最近の缶詰は栄養がたっぷり入っている。これからどうなるかわからないから栄養つけといたほうがいい」
そう言いながら亮さんがテレビをつけると昨日の爆発が取り上げられていた。専門家が言うにはテロリストによるものではないかと言うことだった。
一日中調査したが結果は得られず爆発要因すら突き止めることが出来なかったらしい。わかっているのは被害のみで、アナウンサーが被害現場に足をはこんでインタビューをしていた。
「まさか空中都市が爆発するなんて想像してなかった‥まさかこんなことになるなんて‥」
ぼそっと呟いた亮さんの言葉にぼくは大きく頷いた。ふとテレビの声に耳を傾けると昨日の爆発で親を亡くした子の特集をしていた。メディアは行動早いな。なんて思っていたら柚月が机を叩き立ち上がった。
「電話しないと!」
一目散にケータイを取り出して電話をかけ始めた。その様子を見てぼくたちも電話をかけ始める。
ある程度身内に電話をかけ終わり一息ついていると柚月の方から楽しそうな話し声が聞こえる。友達にも電話してるのか。こんな時に柚月の友達の多さを再認識するなんて。

やることもなくだらだらとテレビを見ているとやっと電話の終わった柚月が戻ってきた。重い足取りでこちらに来る柚月にぼくは「どうしたの?」と声をかけれず代わりに出た言葉は「柚月」だった。
「瑞樹どうしたの? 顔暗いよー」
と、いつも通りに振る舞う柚月に今度は声すら出なかった。

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