文芸部

リレー小説⑤

/ 文芸部

毎度のことながら恐ろしいほど遅れてしまい、すみません。謝罪しかないです…
機械音痴の人が書いてるので稚拙な部分しかないですが、どうか温かい目で見守って下さい。


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これは…なんなのだろう。
目の前に広がる、炎に包まれた、私とよく似ている人形たちは。
手元の紙が淡々と告げる、このデータは。


一体、…私は、何なのだろう。


……いやだ、いや、だ…嫌だ。
考えたくない。
私の機能システムは真実を導き出しているのに、“私“がそれを拒否する。
感情が、その事実を受け入れることを妨げている。

 

蹲っている私の後ろに、人の気配を感じた。
ゆっくりと振り返ると、そこに、パパが立っていた。

「何処にいるのかと想ったら……ここに居たのか」
「……パパ」

パパの眼鏡に、燃え立つ炎が写っている。
いつもなら、その眼鏡の奥に優しげな瞳が見えるのに、今はそのせいで見えない。
パパが全くの別人のように思えて、私は冷たい違和感を感じる。

「パ、パ…?」
擦れた声で呼びかけると、パパは静かにこちらに顔を向けた。
「…これは、何なの……?」
「アイ」
パパは私の問いに答えず、その場で屈みこむようにして、私と目線を合わせた。
「…君が僕たちの最高傑作だとは前に言っただろう?」
私は頷く。
「それでも研究に失敗は付き物だ。…だけど、それは失敗ではないと、ある発明家は言うんだ。“ただ、うまくいかなかったことが分かっただけだ“と。
だから僕も、これは失敗だとは思わない」
「………?」
パパがゆっくりと、こちらに手を伸ばす。
パパの骨張った手が、私の頬に触れる。

「だからもう一度、やり直せばいいんだ」

その手が、私の頬から、さらにその後ろへと回り込む。
そこでようやく、私はパパの目的に気づいた。

「パ、パっ…やめて…」
パパの腕の中で必死に藻掻くが、びくともしない。
そして、その手が首の後ろの“それ“に触れる。
私は思わず肩を震わした。

「大丈夫。daughter57、君は自慢の娘だ。…だから簡単に燃やすなんてことはしないよ」

パパがいつもと変わらない、優しげな瞳で微笑む。
そして、そのボタンを、押した。

 


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ーーーープログラム、初期化完了。
全てのデータを、初期化しました。